数年ぶりの再会を果たした写真部の旧友、そして先生。
幸か不幸か、その再会はかつての記憶を呼び起こす。
無垢な思いは呪いとなり、生贄を奉る儀式が始まる。
こっくりさんこっくりさん、どうかあの子を消してください。
とある高校の地歴公民準備室。 やって来たのは、成績不良で呼び出された菅野なつき。そして、文化祭の演劇でリーダーをやりたいと担任に直訴しに来た北本ケイ。なつきにとって、この部屋でケイの脚本創作を手伝うことも、中年教師の水野に反抗することも、無意味な日々を埋めるための退屈しのぎだった。けれど、そんな日々を過ごすうち、なつきの止まっていた時間が動き出す。再び色づき始めた彼女の世界。しかし、そこには大きな悲劇が迫っていた。